家庭内事故の1位は浴室?高齢者が安全に入浴するためのバリアフリー術5選
家の中で最もリラックスできる場所であるはずの浴室は、実は家庭内事故が最も多く発生する場所でもあります。特に高齢の方にとって、滑りやすい床や高い段差は転倒のリスクが非常に高く、急激な温度変化によるヒートショックの危険も潜んでいます。
しかし、適切なリフォームを施すことで、これらのリスクは大幅に軽減できます。今回は、高齢の方が毎日安心して入浴できる、安全性に配慮したバリアフリーリフォームの具体的なアイデア5選をご紹介します。
1. 滑りにくい床材へ貼り替える
浴室事故で最も多いのが、濡れた床での転倒です。
対策: 既存のタイル床の上に、滑りにくい機能を持つ浴室用床シートやリフォーム専用のタイルを重ね貼りします。
メリット: クッション性がある素材を選べば、転倒時の衝撃を和らげる効果も期待できます。冬場のヒヤッとする冷たさを軽減し、断熱効果が期待できるタイプもおすすめです。
2. 必要な場所に手すりを設置する
移動や姿勢の維持をサポートする手すりは、必須のアイテムです。
対策: 脱衣所から浴室への入り口、洗い場の壁、浴槽の立ち上がり部分など、動作のポイントに手すりを設置します。
ポイント: 手すりの形状は、しっかりと握れる太さと安定感があるものを選びましょう。取り付け位置は、利用する方の身長や身体機能に合わせて専門家に相談して決定するのが一番です。
3. 出入り口の段差を解消する
浴室の入り口にあるわずかな段差は、つまずきの原因になります。
対策: 脱衣所と浴室の床の高さを合わせるフラットな設計にします。既存のドアを、つまずきにくく開閉が楽な引き戸や折れ戸に変更するのも効果的です。
メリット: 車椅子を利用する場合でも、スムーズな移動が可能になります。
4. 浴槽のまたぎ高さを低くする
高い浴槽をまたぐ動作は、高齢の方にとって足腰への負担が大きく、転倒しやすい危険な動作です。
対策: 浴槽を床に埋め込む、またはまたぎ高さを低く設計された介護用浴槽に交換します。
代替案: 工事が難しい場合は、浴槽の中に安定した踏み台(浴槽台)を設置して、段差を小さくする方法もあります。
5. ヒートショック対策(換気乾燥暖房機の設置)
暖かい場所から寒い場所への移動は、血圧の急激な変動を招き、ヒートショックの原因になります。
対策: 浴室換気乾燥暖房機を設置し、入浴前に浴室全体を温めておきます。
メリット: 冬場の入浴が快適になるだけでなく、カビの発生を抑える効果もあるため、掃除の負担も軽減されます。
介護保険を活用して賢くリフォーム
これらのバリアフリーリフォームは、介護保険の「住宅改修費の支給」対象となるケースが多くあります。
要介護・要支援認定を受けていれば、最大20万円までの工事費のうち、9割〜7割が補助されます。まずはケアマネジャーに相談し、適切なプランを立てましょう。
まとめ:安全な浴室で、心も体もリフレッシュ
高齢の方にとって、毎日のお風呂は体調管理においても重要な役割を持っています。事故の危険を減らし、安心できる環境を整えることは、家族全員の願いです。
まずは、転倒の危険がある段差をなくすことから始めてみてはいかがでしょうか。小さな工夫が、大きな安心につながります。
安心と快適を叶える!介護リフォームの基本手順と失敗しないポイント