実家の築35年、リフォームで十分?リノベーションが必要?迷った時の判断基準と寿命の目安


実家が築35年を迎えると、「あちこちガタが来ているけれど、どこまで手を入れるべきか」という大きな悩みに直面します。単なる設備の交換(リフォーム)で済ませるか、間取りや性能から作り直す(リノベーション)か。

この判断を誤ると、数年後に「やっぱり基礎から直しておけばよかった」と後悔したり、逆に過剰な投資になってしまったりすることもあります。

この記事では、築35年の住まいの現状、リフォームとリノベーションの具体的な判断基準、そして気になる寿命の目安について詳しく解説します。


1. 築35年の家が直面している「現実」と寿命の目安

日本の木造住宅の寿命は、かつては30年程度と言われていましたが、適切なメンテナンスを行えば60年〜80年持たせることも十分可能です。しかし、築35年の家は以下のような「重大な転換期」にあります。

  • 設備の寿命: キッチン、浴室、給湯器などの水回り設備は、耐用年数(15〜20年)を大幅に超え、2回目の交換時期を迎えています。

  • 見えない部分の劣化: 屋根材や外壁の防水機能が低下し、構造体(柱や土台)に雨漏りやシロアリの被害が及んでいる可能性があります。

  • 住宅性能のギャップ: 35年前の基準では、現在の「断熱性」や「耐震性」の基準を満たしておらず、冬は寒く、地震への不安が残る状態です。


2. 【フローチャート】リフォーム?リノベーション?判断の基準

どちらを選ぶべきか迷った際は、以下の3つのポイントで判断しましょう。

「リフォーム」で十分なケース

  • 構造体に問題がない: ホームインスペクション(住宅診断)の結果、基礎や柱に大きな劣化がない。

  • 間取りに満足している: 現在の部屋割りのまま、設備を新しくするだけで快適に過ごせる。

  • 予算を抑えたい: 500万円以下で、目に見える部分を綺麗にしたい。

「リノベーション」が必要なケース

  • 暮らしやすさを変えたい: 「LDKを広くしたい」「バリアフリーにしたい」など、間取りの根本的な変更が必要。

  • 冬の寒さが耐えられない: 窓の交換だけでなく、壁や床下の断熱材を一新して、家全体の温度を安定させたい。

  • あと30年以上住み続けたい: 給排水管の更新や耐震補強を行い、次世代まで住める家へと再生したい。


3. 築35年で優先すべき「性能向上」の優先順位

見た目を綺麗にする前に、家の命を守り、健康を守るための改修に優先順位をつけましょう。

  1. 耐震補強: 1981年以降の「新耐震基準」であっても、築35年なら接合部の補強が必要な場合があります。安全の確保が最優先です。

  2. 断熱リフォーム: 実家の「寒さ」はヒートショックのリスクを高めます。窓の二重サッシ化や、床下の断熱強化は満足度に直結します。

  3. 給排水管の更新: 設備だけ新しくしても、壁の中の配管が錆びていれば水漏れの原因になります。リノベーションならこれらを一新できるのが強みです。


4. 費用相場と「建て替え」との境界線

大まかな費用の目安は以下の通りです。

  • 部分リフォーム: 50万円〜300万円(キッチン交換、トイレ、クロス張り替えなど)

  • フルリノベーション: 1,000万円〜2,000万円(一戸建てまるごと、性能向上含む)

  • 建て替え: 2,500万円〜(既存解体費+新築費用)

もしリノベーション費用が建て替え費用の7割を超えてくるようであれば、地盤改良から行える「建て替え」を選択肢に入れるのが一般的です。


まとめ:後悔しないための「最初の一歩」

築35年の実家をどうするか決める前に、まずは**「住宅診断(ホームインスペクション)」**を受けることを強くおすすめします。

プロに家の健康状態を診てもらうことで、「あと何年持たせられるか」「どこを直すべきか」が数値で明確になります。

  • 「とりあえず綺麗に」ならリフォーム

  • 「これからも快適に」ならリノベーション

ご家族の将来のライフプランに合わせて、最適な「住まいの再生」を選んでください。



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