内窓リフォームはDIYできる?プロに頼む場合との費用・効果の差と、失敗しないための判断基準


「内窓を付けて断熱したいけれど、リフォーム業者に頼むと高そう……」「自分で取り付ければ安く済むのでは?」

ネット通販でサイズオーダーの内窓が簡単に購入できるようになった今、DIYでの設置に挑戦しようと考える方が増えています。確かに、DIYなら工賃をゼロに抑えられるという大きなメリットがあります。しかし、窓は家の気密性や断熱性を左右する極めてシビアな箇所。安易に手を出すと「閉まらない」「効果がない」といったトラブルを招くリスクも潜んでいます。

この記事では、内窓リフォームをDIYで行う場合とプロに依頼する場合の費用・効果の徹底比較、そしてあなたがDIYに挑戦すべきかどうかの判断基準を詳しく解説します。


1. DIY vs プロへの依頼|費用と手間の徹底比較

まず気になるのがコスト面の違いです。一般的な掃き出し窓(ベランダに出る大きな窓)を例に見てみましょう。

DIYの場合

  • 費用の目安: 製品代のみ(約3万円〜6万円)

  • 内訳: 内窓本体、配送費

  • メリット: 工賃が一切かからないため、総額をプロに頼む場合の半額近くに抑えられることもあります。

  • デメリット: 採寸ミスや施工ミスはすべて自己責任。重いガラスを運ぶ重労働と、数時間の作業時間が必要です。

プロ(リフォーム業者)に頼む場合

  • 費用の目安: 製品代 + 工賃(約6万円〜10万円以上)

  • 内訳: 内窓本体、基本工事費、出張費、廃材処分費

  • メリット: 正確な採寸による完璧な気密性が保証される。万が一の不具合にも保証がある。補助金の申請を代行してもらえる場合が多い。

  • デメリット: DIYに比べると初期費用が高くなる。


2. DIYでよくある「3つの失敗」とリスク

内窓は「ただ置くだけ」ではありません。わずかな誤差が性能を台無しにします。

① 採寸ミスで「入らない」または「隙間ができる」

窓枠は一見真っ直ぐに見えても、家自体の重みで数ミリ歪んでいるのが普通です。プロは上下・左右の計6箇所を計測しますが、DIYで1箇所しか測らずに注文すると、サッシがはまらなかったり、逆に数ミリの隙間から冷気が漏れて「全く暖かくない」という結果に陥ります。

② ガラスの重さを侮っていた

断熱性能の高い「複層ガラス」や「Low-Eガラス」は非常に重いです。大きな窓だと1枚で20kg〜30kgを超えることもあり、一人での運搬や設置は腰を痛めるだけでなく、落として破損させたり怪我をしたりする危険があります。

③ 「補助金」がもらえなくなる

現在、国が実施している大規模な窓リフォーム補助金(先進的窓リノベ事業など)の多くは、「登録された施工業者による工事」が条件となっています。DIYで設置した場合、製品代が安くなっても、補助金(数万円〜十数万円単位)が受け取れず、結果的にプロに頼んだ方が実質負担が軽かった、という逆転現象が起こり得ます。


3. DIYに挑戦していい人・プロに任せるべき人の判断基準

自分のスキルや状況に合わせて、どちらを選ぶべきかチェックしてみましょう。

DIYに挑戦してもOKな条件

  • 小さな腰高窓である: トイレや洗面所などの小窓なら、重さも控えめでリスクが低いです。

  • DIY経験が豊富: 垂直・水平を測る道具を持ち、電動ドライバーの扱いに慣れている。

  • 賃貸住宅で「簡易内窓」を付ける: プラスチック製の軽量な簡易内窓キットなど、原状回復が必要な場合。

  • 補助金の対象外である: 窓の性能や合計枚数が少なく、もともと補助金を利用しない場合。

プロに任せるべき条件

  • リビングの大きな窓(掃き出し窓): 安全性と気密性を確保するため、プロの技術が必須です。

  • 補助金を最大限に活用したい: 補助金でお得に、かつ高性能な窓(Low-Eガラス等)を付けたい場合。

  • 窓枠が歪んでいる、奥行きが足りない: 「ふかし枠」などの追加部材が必要な複雑なケース。

  • 「結露ゼロ」を絶対条件にしている: 完璧な気密施工がなければ、内窓を付けても隙間から結露が発生します。


4. 費用を抑えつつプロに頼むコツ

「DIYは不安、でも安くしたい」という方は、以下の方法を検討してください。

  • 相見積もりを取る: 地元の工務店やリフォーム店2〜3社に依頼し、価格と対応を比較します。

  • 「先進的窓リノベ事業」の対象製品を選ぶ: 性能の高い窓を選ぶことで、多額の補助金が戻り、ワンランク下の窓を自費で付けるより安くなることがあります。

  • オフシーズンを狙う: 窓リフォームが混み合う冬本番前を避け、早めに相談することでスムーズな対応が期待できます。


まとめ:あなたの目的は「節約」か「快適さ」か?

DIYは「作業自体を楽しめる」「少しでも安く済ませたい」という方には魅力的な選択肢です。しかし、内窓の本来の目的である「断熱・遮音」を100%引き出すには、髪の毛1本分の隙間も許さないプロの技術に軍配が上がります。

特に、現在の補助金制度を利用すれば、プロの施工でも実質的な負担を大きく抑えることが可能です。まずは自分の家の窓のサイズを測り、**「DIYで購入する場合の価格」「補助金込みの業者見積もり」**を比較することから始めてみてください。

納得のいく方法で内窓を設置し、冬は暖かく夏は涼しい、最高の住環境を手に入れましょう。


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