積水ハウスをフルリノベーション!間取り変更の限界と「できないこと」を解決する構造の秘密
「子供が独立したので、広いリビングに作り替えたい」「中古の積水ハウスを購入して、自分好みのモダンな空間に再生したい」――。そんな願いを叶えるのがフルリノベーションです。
しかし、積水ハウスのようなハウスメーカーの家には、強固な構造ゆえの「間取り変更のルール」が存在します。一般的な工務店では「この壁は抜けません」と断られてしまうようなケースでも、構造の秘密を正しく理解していれば、理想の間取りを実現する突破口が見つかります。
今回は、積水ハウスのフルリノベーションにおける自由度と限界、そして理想を形にするための構造の知識を詳しく解説します。
積水ハウスの構造別・間取り変更の自由度
積水ハウスには大きく分けて「軽量鉄骨造」と「木造(シャーウッド)」の2つの構造があり、それぞれリノベーションの特性が異なります。
1. 軽量鉄骨造(ユニバーサルフレーム構法)
多くの積水ハウス住宅に採用されているこの構法は、実は非常にリノベーションに向いています。
自由度: 柱と梁で建物を支える「ラーメン構造」に近い考え方のため、家の中央にある壁を撤去しやすく、広々としたLDKを作りやすいのが特徴です。
限界: 「ブレース(筋交い)」が入っている壁は、建物の強度を保つ重要な要素であるため、むやみに撤去することはできません。
2. 木造(シャーウッド)
独自の木造軸組工法であるシャーウッドは、木造の温かみと自由度を両立しています。
自由度: 独自の「MJ(メタルジョイント)接合」により、大開口や吹き抜けを作りやすい構造です。
限界: 構造計算に基づいた「耐力壁」の位置が重要になるため、それを動かすには高度な再計算が必要となります。
フルリノベーションで「できないこと」を解決する3つのアプローチ
リフォームの現場でよく直面する「構造上の壁」も、純正のノウハウがあれば解決できる可能性があります。
① 「抜けない壁」をデザインに取り込む
どうしても動かせない柱やブレース(筋交い)がある場合、それを隠すのではなく、あえて露出させてデザインのアクセントにする手法があります。鉄骨の質感を活かしたインダストリアルな内装や、柱を利用した造作棚の設置など、構造を逆手に取ったお洒落な空間作りが可能です。
② 最新の補強技術による「大空間」の実現
最新のリノベーション技術では、既存の梁をカーボンファイバーや追加の鋼材で補強することで、以前は不可能だったスパン(柱と柱の間隔)を飛ばすことが可能になっています。これにより、築30年の家でも最新モデルハウスのような開放的な間取りが実現します。
③ 設備配管のルート再構築
水回りの移動(キッチンを対面にするなど)でネックになるのが排水管の勾配です。積水ハウスの構造を熟知していれば、床下の空間を有効活用し、構造体を傷つけることなくスムーズな配管ルートを確保できます。
積水ハウスリフォームだからこそ可能な「高性能化」
フルリノベーションは、単に見栄えを良くするだけではありません。建物の「中身」を最新基準に引き上げる絶好の機会です。
耐震性能のアップデート: 阪神・淡路大震災や東日本大震災の教訓を経て進化し続けてきた積水ハウスの耐震基準。最新の制震ダンパー「シーカス」をリフォーム時に追加することで、将来の地震に対する備えを強化できます。
断熱リノベーション: 壁を剥がすフルリノベーションなら、断熱材を最新の高性能なものへ入れ替え、窓をすべて真空断熱ガラス等に変更することが容易です。これにより、「夏暑く冬寒い」という古い住宅の悩みを根本から解決します。
失敗しないフルリノベーションの進め方
大きな投資となるフルリノベーションで後悔しないためのポイントは以下の通りです。
設計図面の確認: 積水ハウスが保管している当時の設計図面をもとに、どこまでが動かせる壁なのかを正確に把握することから始めます。
ライフスタイルの言語化: 「家族がどこで、どう過ごしたいか」を優先順位とともに伝えます。構造的な制約があっても、プロなら別の角度からの解決策を提案してくれます。
長期的な視点: 20年後の暮らし(バリアフリー化など)も見据えたプランニングを行いましょう。
まとめ:わが家を「究極の理想」へ作り変える
積水ハウスのフルリノベーションは、新築当時の感動を呼び起こすだけでなく、今のあなたの感性に合った「新しい価値」を住まいに吹き込む作業です。
構造の限界を知ることは、決して諦めることではなく、安全に配慮しながら最大限の自由を引き出すための第一歩です。信頼できるパートナーとともに、わが家の可能性を最大限に解き放ってみませんか。
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