在来浴室からユニットバスへのリフォームで「失敗した」と感じる共通点と回避策5選


「タイルのお風呂は冬場に足元が冷える」「掃除をしても目地のカビが落ちない」といった悩みを解決するために、在来浴室からユニットバスへのリフォームを決断する方は非常に多いです。

しかし、自由度の高い在来工法から、規格化されたシステムバスへと変更する際には、特有の「落とし穴」が存在します。工事が終わってから「以前の方が良かった」「こんなはずじゃなかった」と後悔するのは避けたいですよね。

この記事では、在来浴室からユニットバスへのリフォームで多くの人が陥りやすい失敗の共通点と、それを未然に防ぐための具体的な回避策を5つのポイントに絞って詳しく解説します。


1. 浴室のサイズが以前より狭くなった

在来浴室からユニットバスへリフォームする際、最も多い失敗の一つが「浴室が狭くなった」と感じることです。

  • 失敗の理由: 在来浴室は現場に合わせて壁をギリギリまで広げて作っています。一方、ユニットバスは既製品の箱を既存の空間の中に入れる構造のため、壁の厚みや支柱のスペース分、内寸が数センチから十数センチほど狭くなるのが一般的です。

  • 回避策: * 「広配工法」や「サイズオーダー」の検討: タカラスタンダードなどのメーカーでは、2.5cm刻みでサイズを調整できる商品があります。

    • ショールームでの実物確認: 1216、1616といったサイズ表記だけで判断せず、実際にショールームの浴槽に入り、洗い場の広さを体感することが不可欠です。


2. 窓の位置や大きさが合わず、見た目や断熱性が損なわれた

タイルのお風呂には大きな窓がついていることが多いですが、これがユニットバスへのリフォームでネックになります。

  • 失敗の理由: ユニットバスの壁パネルと既存の窓の位置が干渉し、窓が小さくなったり、中途半端な位置に枠が重なったりすることがあります。また、古い窓をそのままにすると、せっかくの断熱性能が窓から逃げてしまいます。

  • 回避策: * 窓の交換をセットで行う: ユニットバスの設置に合わせて、気密性の高い小窓やペアガラスの窓に交換しましょう。

    • アタッチメントの活用: 各メーカーが用意している窓枠調整用のアタッチメントを使用し、見た目を美しく収めるプランを施工業者に依頼してください。


3. 土台の腐食による追加費用の発生

工事が始まってから、予想外の出費に驚くケースも在来浴室からのリフォームには付きものです。

  • 失敗の理由: タイルのひび割れから水が漏れ、目に見えない土台や柱が腐っていることがあります。これは解体してみないと正確な状態が分からないため、当初の見積もりには含まれていないことが多いのです。

  • 回避策: * 予備費の確保: 在来浴室からのリフォームでは、土台補修費として5万円〜15万円程度の予備費をあらかじめ予算に組み込んでおきましょう。

    • 事前の徹底診断: 湿気が多い場所や、シロアリの被害を受けやすい場所を熟知した、経験豊富なリフォーム会社に現地調査を依頼することが重要です。


4. 脱衣所との段差が解消できなかった

バリアフリーを期待してリフォームしたのに、段差が残ってしまうことがあります。

  • 失敗の理由: ユニットバスを設置するためには、床下に一定の高さ(懐)が必要です。家の構造上、床下を十分に確保できない場合、脱衣所の床よりも浴室の入り口が高くなってしまうことがあります。

  • 回避策: * 低床タイプの選択: 床下の高さが低くても設置可能な「ボルト脚」が短いタイプや、集合住宅・戸建てそれぞれの構造に適したモデルを選定してもらいましょう。

    • 脱衣所側の床上げ: 浴室に合わせて脱衣所側の床を少し高くし、家全体として段差をなくすフラットな設計を検討してください。


5. 収納棚や鏡を付けすぎて掃除が大変になった

「最新の機能を全部載せたい」という思いが、結果的にメンテナンスの負担を増やしてしまうことがあります。

  • 失敗の理由: 在来浴室の時は何もなかった壁に、リフォームで鏡、カウンター、収納棚をフル装備した結果、掃除すべき場所が増えてしまい、以前より手間に感じてしまうケースです。

  • 回避策: * 「引き算」のプランニング: 鏡は本当に必要か、カウンターは取り外せるタイプか、棚の代わりにマグネット収納を使えないか、ライフスタイルに合わせて精査しましょう。

    • シンプルイズベスト: 特に水垢が目立ちやすい黒い壁パネルや、大きな鏡などは、掃除の頻度を考えてから採用を決めるのが賢明です。


6. まとめ:後悔しないリフォームのために

在来浴室からユニットバスへのリフォームは、住まいの快適性を劇的に向上させるチャンスです。しかし、その過程には現場の状況に合わせた細かな判断が求められます。

  1. 実寸のシミュレーションを怠らない。

  2. 窓や土台の補修を「ついで」ではなく「必須」として考える。

  3. 将来のバリアフリーを見越して構造を確認する。

この3点を軸に、信頼できる施工パートナーとじっくり話し合いましょう。特に在来工法からの転換は、現場の経験値が仕上がりに直結します。

お風呂は一日の疲れを癒やす大切な場所。失敗の原因を事前に把握し、対策を講じることで、20年先まで「リフォームして本当に良かった」と思える理想のバスタイムを実現しましょう。


失敗を回避するための施工業者への質問リスト

  • 「今の窓を活かした場合、断熱性能はどう変わりますか?」

  • 「土台が腐食していた場合、どのような補修工程と費用が発生しますか?」

  • 「このサイズのユニットバスを入れた際、今より何センチ狭くなりますか?」

  • 「脱衣所と浴室の床をフラットに仕上げることは可能ですか?」






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