吹き抜けをふさぐときの家具配置の注意点
吹き抜けのあるリビングやダイニングは開放感がありますが、冬の寒さや夏の冷気、音の問題などで「吹き抜けをふさいで快適にしたい」と考える方も少なくありません。
しかし、家具や間仕切りで吹き抜けをふさぐ際には、空間のバランスや安全性、動線を考えないと、逆に圧迫感が出たり使いにくくなることがあります。
この記事では、吹き抜けをふさぐときの家具配置の注意点を具体的に解説します。
1. 空間の圧迫感を避ける
ポイント
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吹き抜けの高さや開放感を完全に失わないようにする
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高すぎる家具や壁面パネルは避ける
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視線を遮りすぎない低めの収納やオープンラックを活用
例
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低めの本棚やローボードでスペースを区切る
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ガラスや格子状の間仕切りで圧迫感を軽減
吹き抜けの魅力である光や開放感を残しつつ、快適さを優先することが大切です。
2. 動線を確保する
ポイント
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家具配置で通路をふさがない
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出入りや掃除、荷物の移動に支障がないようにする
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家具を置く前に、人の動くルートをシミュレーションする
例
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ソファやテーブルを壁側に寄せ、中央に動線を確保
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吹き抜け下のスペースは通路として利用
動線が悪いと、日常のストレスが増えてしまいます。
3. 光と風の取り込みを意識
ポイント
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吹き抜けは光や風の通り道でもある
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完全にふさいでしまうと暗くなったり換気が悪くなる
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家具や間仕切りは通気性・採光を考慮する
例
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オープンラックや透け感のあるパネルを利用
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窓の光を妨げない高さで家具を配置
快適さと開放感のバランスを意識すると、圧迫感を抑えられます。
4. 安全性・耐震性の確認
ポイント
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高さのある家具は転倒防止策を必ず行う
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吹き抜けの手すりや壁に固定できる家具を選ぶ
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小さなお子さんやペットがいる場合は特に注意
例
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家具の上に重いものを置かない
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壁面固定金具を使用して地震対策
安全性を無視すると、家具が倒れて大きな事故につながる可能性があります。
5. 視覚的なバランスを考える
ポイント
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家具の色や素材で重く見えすぎないようにする
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壁面や床と家具のコントラストを調整
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高さや奥行きのバランスを意識する
例
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明るい色やガラス・メッシュ素材の家具で軽やかに
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家具の奥行きを抑えて、空間を広く見せる
視覚的な圧迫を避けることで、ふさぎつつも快適な空間にできます。
まとめ
吹き抜けをふさぐ家具配置では、開放感・動線・光・風・安全・視覚バランスの6つを意識することがポイントです。
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低め・透け感のある家具で圧迫感を抑える
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動線を確保して日常生活を快適に
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光や風の通り道を意識する
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高い家具は壁に固定して安全対策
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色・素材・高さのバランスで視覚的な軽さを保つ
これらを守るだけで、吹き抜けの魅力を残しつつ、快適で安全なリビングやダイニングを作ることができます。
✅ この記事のポイント
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吹き抜けをふさぐ際は開放感を完全に失わない
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動線と安全性を最優先に考える
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光・風・視覚バランスを意識して家具を配置