吹き抜けをふさぐと家の断熱性能はどれくらい上がる?快適な住まい作りのポイント
吹き抜けは家に開放感をもたらしますが、冷暖房効率や断熱性能の面ではデメリットになることがあります。
そのため、吹き抜けをふさぐリフォームを検討する家庭も増えています。しかし、実際に断熱性能はどれくらい向上するのか、目安を知ることが大切です。
この記事では、吹き抜けをふさぐことで得られる断熱効果の目安と、さらに快適な住まいを作る工夫について解説します。
1. 吹き抜けが断熱に与える影響
① 冷暖房効率の低下
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吹き抜けは1階から2階まで空間がつながっているため、暖かい空気や冷たい空気が上下に流れやすい
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冬は暖かい空気が上に上がり、1階が寒くなりやすい
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夏は2階の熱が1階に下りて、室内全体が蒸し暑くなる
② 熱損失のリスク
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天井面が大きく、外気に接する面積も増える
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窓や壁の断熱性能が十分でも、空気の流れで熱が逃げやすい
2. 吹き抜けをふさぐとどれくらい断熱性能が上がるか
① 断熱性能の目安(住宅の熱損失量)
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吹き抜けをふさぐと、暖房時の熱損失は約10~20%減少すると言われる
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冷房時も、空気の滞留が少なくなることで、効率が改善される
② 体感としての変化
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冬は1階の底冷え感が減少
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夏は2階から1階への熱の流れが減り、室温のムラが小さくなる
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結果として光熱費の節約にもつながる
③ 断熱材や窓との組み合わせでさらに効果アップ
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天井や壁に高性能断熱材を追加
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複層ガラスやLow-Eガラスを使った窓にする
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吹き抜けをふさぐことで、既存の断熱性能がより活かせる
3. 断熱性能向上のための工夫
① 部分的に吹き抜けを残す
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半透明パネルや格子を使い、光や開放感は残しつつ空気の流れを抑制
② 天井材や壁材の選定
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高断熱の天井材や壁材を使用
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熱を逃がさない工夫を行うことで、さらに快適性が向上
③ 空調設備との連動
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シーリングファンや換気扇で空気循環をコントロール
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吹き抜けをふさいだ後も、空調効率を最大限に引き出す
4. 吹き抜けふさぎによる断熱のメリットまとめ
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冬は暖かさを保持しやすく、夏は涼しさを逃がしにくい
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空調効率が改善され、光熱費の節約にもつながる
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開放感と断熱性能を両立させるには、部分的な吹き抜けや断熱材の併用が効果的
5. まとめ:吹き抜けをふさぐと断熱性能は10~20%改善が目安
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吹き抜けは開放感が魅力ですが、冷暖房効率の面では不利
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吹き抜けをふさぐことで熱損失を10~20%減らせる
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さらに断熱材や窓、空調設備と組み合わせると、快適性と省エネを両立できる
吹き抜けをふさぐリフォームは、単に見た目やプライバシーだけでなく、住まいの断熱性能や光熱費改善にも大きな効果があります。計画的に設計することで、快適で経済的な住まい作りが可能です。