吹き抜けをふさぐ前に知っておきたい!後悔しない採光計画のポイント
吹き抜けは家に開放感や明るさをもたらす人気の間取りですが、
「天井の高さを有効活用したい」「空間を区切りたい」と考え、吹き抜けをふさぐリフォームを検討する方も増えています。
しかし、安易に吹き抜けをなくすと、採光や通風、部屋の快適性に影響し、後悔するケースも少なくありません。
この記事では、吹き抜けをふさぐリフォームで失敗しないための採光計画とポイントを詳しく解説します。
1|吹き抜けがある家のメリットと注意点
メリット
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家全体に光が届きやすく、明るい空間になる
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開放感があり、視覚的に広く感じる
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家族の気配が分かりやすく、コミュニケーションが取りやすい
吹き抜けをふさぐときの注意点
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光が届きにくくなり、暗くなる部屋が出る
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冷暖房効率が変わる場合がある
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音の通り方が変わり、プライバシーが守りやすくなる反面、圧迫感を感じることも
2|後悔しない採光計画の基本
吹き抜けをなくす場合、採光をどう確保するかが最重要ポイントです。
① 天窓や高窓を設置する
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元の吹き抜けの上部に天窓を設置すると、自然光を確保できる
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西日や直射日光で暑くなりすぎないように、角度や位置も計画する
② 間仕切りをガラスや格子にする
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吹き抜けを完全に塞ぐのではなく、透明素材や格子状の間仕切りを使う
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光を通しながら空間を区切れる
③ 窓の位置や大きさを調整する
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元吹き抜け部分に壁を作る場合は、壁面に大きな窓を設けると明るさを維持
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窓の高さを上げると、天井近くから光を取り込める
④ 人工照明の計画も忘れずに
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自然光だけでなく、昼白色の照明や間接照明を組み合わせる
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元吹き抜け部分に照明を配置することで、昼夜問わず明るさを確保
3|風通しと空調も考慮する
吹き抜けを塞ぐと、空気の流れも変わります。
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冷暖房の効率が落ちる可能性があるため、エアコンの位置や吹き出し口の増設を検討
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換気扇や小窓で自然換気を確保すると、湿気や結露を防げる
採光と通風を同時に考えることが、快適な空間作りには欠かせません。
4|リフォーム前に必ずチェックしたいポイント
吹き抜けリフォームを後悔しないためには、次の点を事前に確認しましょう。
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光の入り方
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朝・昼・夕方で光がどのように入るかシミュレーション
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部屋の使用目的
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リビング、キッチン、書斎など、光が必要な部屋かどうか
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家族のライフスタイル
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子どもがいる場合は明るさ優先、大人だけなら照明計画を重視
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外構や隣家の影響
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隣家の日陰や植栽によって、吹き抜けを塞ぐと暗くなりやすい
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5|おすすめの採光リフォームアイデア
(1)ハーフ吹き抜けにする
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天井の一部だけ吹き抜けを残す
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光と開放感を確保しつつ、空間を仕切れる
(2)採光用の透明床材やガラスブロックを活用
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上階から光を通す素材を床や壁に使う
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明るさを確保しながら、プライバシーも守れる
(3)可動式間仕切りで調整可能に
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取り外し可能なパネルやスライド扉を設置
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季節や用途に応じて、光の量を調整できる
6|まとめ|吹き抜けリフォームで後悔しないための採光計画
吹き抜けをふさぐリフォームは、開放感や明るさを失わない工夫が不可欠です。
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天窓や高窓の設置
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ガラスや格子の間仕切り
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窓位置・大きさの調整
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照明計画と空調の見直し
これらを総合的に考えることで、吹き抜けをふさいでも明るく快適な空間を実現できます。
リフォーム前には、光のシミュレーションや専門家への相談を行い、
後悔のない採光計画で快適な住まいを手に入れましょう。