吹き抜けをふさぐ?後悔しないためのリフォーム設計と間取りの成功例


家を建てた当初は「開放感があって素敵!」と感じていた吹き抜け。
しかし、住み始めてから数年経つと、
冬の寒さがつらい」「冷暖房効率が悪い」「音が響く」などの悩みが出てくることがあります。

この記事では、吹き抜けをふさぐリフォームを検討している方へ向けて、
失敗しないための間取り設計のコツと、実際の成功例を詳しく解説します。


吹き抜けをふさぐ理由とリフォームのメリット

1. 光熱費の節約効果

吹き抜けのある家では、空間が広い分だけ冷暖房効率が下がりがち。
特に冬は暖気が上に逃げ、暖房を強めても部屋が暖まりにくいという問題が起こります。
吹き抜けをふさぐことで天井高が下がり、エアコンの効率が格段にアップ。
年間の光熱費を10〜20%削減できたというケースも珍しくありません。

2. 防音・プライバシーの向上

2階の足音やテレビの音が1階に響くのも吹き抜けのデメリット。
リフォームでふさぐことで、静かで落ち着いた生活空間を作ることができます。

3. 使えるスペースが増える

吹き抜け部分を床に変えることで、新しい部屋や収納スペースを確保できます。
子ども部屋、書斎、ファミリークローゼットなど、ライフスタイルに合わせた間取り変更が可能です。


吹き抜けをふさぐリフォームで失敗しないためのポイント

1. 採光計画をしっかり立てる

吹き抜けをふさぐと、どうしても1階の明るさが減ります。
そのために重要なのが、採光を確保するリフォーム設計です。
たとえば――

  • 吹き抜け上部に**室内窓(内窓)**を設けて光を通す

  • **トップライト(天窓)**を設置して自然光を採り入れる

  • 明るい色の壁紙や床材で光の反射を高める

こうした工夫で「ふさぐ=暗くなる」というデメリットを防げます。

2. 構造の安全性を必ず確認

吹き抜け部分に床を追加する場合、梁(はり)や柱の強度確認が欠かせません。
構造計算を行わずに床を増設すると、家全体の耐震バランスが崩れることがあります。
リフォーム会社に依頼する際は、「構造設計士が関与しているか」を必ずチェックしましょう。

3. 吹き抜けを“完全にふさがない”選択もアリ

全面的にふさぐのではなく、一部を残すリフォームも人気です。
たとえば:

  • 吹き抜けの半分を床にして、残りを吹き抜けにする

  • 吹き抜け上にロフトスペースをつくる

  • スチール手すりやガラス床で開放感を残す設計

「光と空間の抜け」を保ちながら、機能面も改善できる方法です。


【間取り実例】吹き抜けをふさぐリフォーム成功例

事例①:リビング上の吹き抜けを子ども部屋にリフォーム

築8年の戸建て。リビングの天井が高く、冬は暖房を強めても寒い状態。
リフォームで吹き抜けをふさぎ、2階に6畳の子ども部屋を新設
1階の明るさは、吹き抜け上の壁に横長の室内窓を設けて確保。
結果、冷暖房の効率が上がり、年間電気代が約15%削減されました。

事例②:吹き抜けの一部をふさぎワークスペースに

リモートワークの増加で、家の中に「静かな作業空間」がほしいという要望が増加。
吹き抜けの上部半分をふさぎ、ガラス腰壁で光を通すワークスペースを設計。
視線の抜けと明るさを保ちながら、集中できる書斎空間を実現しました。

事例③:吹き抜けを活かした収納兼ロフト空間

完全に床を張らず、梁の上を活かしてロフト収納を設置した例。
構造に負担をかけず、季節家電や衣類収納スペースを確保。
「空間を無駄にしない」リフォームとして人気です。


リフォーム費用の目安と補助金情報

リフォーム内容 費用相場(目安)
吹き抜けを完全にふさぎ床を増設 約80〜150万円
一部をロフト・中2階にする 約50〜100万円
採光・断熱リフォームを併用 約100〜200万円

また、断熱性能を高めるリフォームに該当する場合、
こどもエコすまい支援事業」「住宅省エネキャンペーン」などの補助金を受けられることもあります。
費用を抑えたい場合は、施工前に自治体や国交省の補助金制度を確認しておきましょう。


まとめ:吹き抜けをふさぐなら「光・断熱・構造」の3点を意識

吹き抜けリフォームは、単に床を張るだけではなく、
光の取り込み方・断熱性能・構造安全性をバランスよく設計することが成功のカギです。

  • 光熱費を抑えたい

  • 音の問題を解決したい

  • 新しい部屋や収納を増やしたい

こうした目的があるなら、「吹き抜けをふさぐ」リフォームは非常に有効。
信頼できるリフォーム会社に相談し、暮らしやすく快適な間取りを手に入れましょう。


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