病気が原因で体毛が濃くなる場合とは?ホルモン異常が関係しているかも
◆ 「最近ムダ毛が急に濃くなった…」それ、体質だけじゃないかもしれません
女性の多くが「昔より毛が濃くなった」「ヒゲや腹毛が目立ってきた」と感じることがあります。
実はそれ、生活習慣や加齢だけでなく“病気が原因”のこともあるんです。
体毛の濃さは、主にホルモンバランスによって左右されます。
特に、**男性ホルモン(アンドロゲン)**が増えたり、**女性ホルモン(エストロゲン)**が減ったりすると、
毛が太く・濃く・長くなることがあります。
◆ 体毛が濃くなる原因となる代表的な病気
① 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
女性の体毛が急に濃くなった場合、最も多いのがこの病気です。
排卵障害が起き、男性ホルモンが過剰に分泌されやすくなります。
主な症状
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顔・背中・腹部などの毛が濃くなる
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生理不順や無月経
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ニキビが増える
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体重増加やむくみ
PCOSは20〜30代の女性に多く見られ、放置すると不妊の原因にもなります。
内分泌科または婦人科での血液検査・ホルモン検査が必要です。
② クッシング症候群(副腎の異常)
副腎皮質ホルモン(コルチゾール)が過剰に分泌される病気です。
ストレスホルモンとも呼ばれ、男性ホルモンの働きを高める作用があります。
特徴的な症状
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顔や首回りの脂肪増加(ムーンフェイス)
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腹部肥満
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皮膚が薄くなり、内出血しやすい
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体毛が濃くなる(特に腕・脚・背中)
長期間続くと骨粗しょう症や糖尿病を引き起こすこともあり、早期発見が大切です。
③ 先天性副腎過形成(CAH)
生まれつき副腎の酵素に異常があり、男性ホルモンが過剰に分泌される病気です。
軽症型では、思春期以降に体毛の異常増加として発見されるケースもあります。
④ 甲状腺機能異常(バセドウ病・橋本病など)
甲状腺ホルモンの異常も、毛周期や代謝に影響します。
機能亢進(バセドウ病)では、髪や体毛が増える傾向にあります。
逆に機能低下では、髪が抜けやすくなります。
◆ 体毛が濃くなったときのチェックポイント
以下の項目に複数当てはまる場合は、医療機関の受診をおすすめします。
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急に毛が濃くなった、または男性のような部位に毛が生えてきた
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生理周期が不安定、または止まっている
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顔や体にニキビが増えた
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体重が増えやすくなった、むくみが出る
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ストレスが続いている
これらはすべてホルモン異常のサインである可能性があります。
◆ 対処法:まずは原因を見極めることが最優先
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婦人科や内分泌科でホルモン検査を受ける
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ストレスや睡眠不足を改善し、ホルモン分泌を整える
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自己処理ではなく専門的な脱毛(医療脱毛・レーザー脱毛)を検討
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ピルやホルモン治療を医師の指導のもとで行う
◆ まとめ:体毛の変化は健康のサイン
| 原因 | 関係ホルモン | 対応科目 |
|---|---|---|
| 多嚢胞性卵巣症候群 | 男性ホルモン過剰 | 婦人科 |
| クッシング症候群 | コルチゾール過剰 | 内分泌科 |
| 先天性副腎過形成 | アンドロゲン過剰 | 内分泌科 |
| 甲状腺異常 | 代謝ホルモン異常 | 内科・甲状腺外来 |
急な体毛の変化は、体が出すSOSサインかもしれません。
「体毛が濃くなった」と感じたときこそ、
体質だけで片づけずに、ホルモン検査や医師の相談を受けることが大切です。