鑑定士が教える！シャネル「クラシックフラップバッグ」の高額査定を引き出す秘訣

シャネルの**「クラシックフラップバッグ」**（通称：マトラッセ・チェーンショルダー）は、世界で最も需要が高く、買取市場で安定して高値がつくアイコンバッグです。その買取価格は、素材、サイズ、そしてバッグの状態によって大きく変動します。

ここでは、あなたのクラシックフラップバッグの価値を最大限に引き上げるために、査定士が特に重視する**「4つの査定ポイント」と「査定額アップの裏ワザ」**を詳しく解説します。

1. 査定額を決定づける「4つの重要ポイント」

クラシックフラップバッグの査定は、単に「定番だから」という理由だけで決まるわけではありません。細部にわたる以下のポイントが、最終的な買取価格を左右します。

シャネルのレザー素材は大きく分けて2種類あり、それぞれ査定基準が異なります。

素材	特徴	買取への影響
キャビアスキン（グレインドカーフスキン）	表面に細かい凹凸があり、傷がつきにくく耐久性が高い。	高額査定になりやすい。日常使いできる実用性から世界的に需要が高く、特に状態が良くなくても一定の価値が保たれやすい。
ラムスキン	非常に柔らかく、きめ細かく美しい光沢が特徴。	状態が良ければ最高値が出やすい。しかし、傷や角スレ、爪痕などがつきやすいため、少しでも使用感があると査定額が下がりやすい。

カラー： 最も高値が安定しているのは**「ブラック（黒）」です。金具はゴールドでもシルバーでも高評価ですが、特に古いモデルではゴールド金具**の人気が高まる傾向があります。

クラシックフラップバッグはサイズバリエーションが豊富ですが、特に需要が高く、高値で取引される定番サイズがあります。

マトラッセ25 (A01112/23cm〜25cm)： 最も人気の高いダブルフラップの定番サイズです。買取市場でも常に安定した需要があり、高額査定の基準になります。
ミニマトラッセ (A35200など)： 近年のトレンドにより、小ぶりなミニサイズやスクエア型も人気が急上昇しており、購入時の価格に対するリセール率が高くなっています。

シャネルの鑑定において、付属品は**「バッグが本物である」という証明**になり、買取価格に大きく影響します。

ギャランティカードとシリアルシール： 査定において最も重要です。カードとバッグ本体の内側に貼られたシリアルシール（または2021年頃以降のRFIDタグ）の番号が一致していることが高額査定の必須条件です。これがない場合、数万円単位で減額される可能性があります。
箱・保存袋： これらがあることで「丁寧に保管されていた」と評価され、再販時の商品価値も上がるため、プラス査定につながります。

プロの鑑定士が細かくチェックする、具体的な「バッグの状態」のポイントです。

角スレとキズ： バッグの四隅（角）やフラップの縁に目立つ擦れや色剥げがないか。
内側の劣化： 内ポケットや内張りに、ベタつきや剥がれ、ボールペンなどのインク汚れがないか。古いモデルほど、内側のべたつきは大きなマイナス査定になります。
チェーンのメッキ剥がれと革の劣化： チェーンの金具部分のメッキが剥がれていないか、チェーンに編み込まれたレザーに擦り切れや劣化がないかをチェックします。

あなたのクラシックフラップバッグの査定額を、相場の上限まで引き上げるための実践的なコツです。

高額査定を狙うには、**「元の状態に近づける」**ことが大切です。無理な補修は逆効果ですが、簡単なクリーニングは必ず行いましょう。

シャネルは現在価格高騰中ですが、その価格を逃さないための戦略も重要です。

複数業者で査定比較： シャネルの買取価格は業者によって最も差が出やすいブランドの一つです。必ず複数の買取店で見積もりを取り、最も高い査定額を交渉材料に使いましょう。
円安のタイミングを狙う： 海外への再販に強い業者は、円安のタイミングで買取価格を上げる傾向にあります。為替相場のニュースをチェックし、高値の時期を狙うのも有効です。

あなたのクラシックフラップバッグは、まさに**「売り時」**を迎えています。付属品を揃え、状態を整えて、最高の価格で次のオーナーへと橋渡しをしましょう。