あなたのお宝の価値は「保存状態」で決まる!美術品の査定額に直結する意外な事実
「この絵、もしかして価値があるかも?」
家に代々伝わる掛け軸や、昔購入した油絵。いざ売却を考えた時、気になるのはやはり査定額ですよね。しかし、美術品の価値は作者や年代だけで決まるわけではありません。
実は、作品そのものが持つ**「保存状態」**が、その価値を大きく左右します。どんなに有名な画家の作品でも、状態が悪いと査定額が激減してしまうこともあるんです。
今回は、美術品の保存状態がなぜ査定額にこれほど影響するのか、そして自宅でできる簡単な確認方法について解説します。
保存状態が悪いとなぜ価値が下がるの?
美術品は、単なるモノではなく、時間とともに劣化する**「有機物」**です。そのため、湿度や光、温度といった環境の変化に非常に敏感です。
劣化による「芸術的価値」の損失
美術品は、作者が意図した色合いや質感を鑑賞してこそ、その真価が発揮されます。日焼けによる色褪せ、カビによる変色、ひび割れなどは、作品本来の美しさを損ない、芸術的価値を下げてしまいます。
修復にかかる「コスト」
査定士は、作品を買い取った後、次に販売するまでの間に、必要に応じて修復を検討します。カビ取りや絵の具の剥落止め、額縁の修理などには、かなりの費用と時間、そして専門的な技術が必要です。そのため、状態が悪い作品ほど、その修復コストが差し引かれ、査定額は低くなってしまいます。
査定前にチェック!自宅でできる5つの確認ポイント
プロの査定士は、あなたの美術品をどのような視点で評価しているのでしょうか。査定前に、以下のポイントをセルフチェックしてみましょう。
1. 色褪せや日焼け
直射日光の当たる場所に飾られていた作品は、絵の具や紙、布が退色している可能性があります。特に水彩画や版画は日焼けしやすいので注意が必要です。
2. カビやシミ
湿気の多い場所に保管されていた作品は、カビが生えたり、シミができたりしていることがあります。作品の裏面や額縁の裏側、ガラスの内側などを確認してみましょう。
3. 破れや折れ、傷
紙の作品(版画、日本画、書など)は、破れや折れがあると査定額に大きく影響します。また、油絵のキャンバスに穴が開いていたり、ヒビが入っていたりしないかどうかも確認しましょう。
4. 剥落(はくらく)やヒビ割れ
絵の具が剥がれてしまったり、表面に細かいヒビ(クラーズ)が入っていたりすると、専門的な修復が必要になるため、マイナス査定になることがあります。
5. 額縁や箱の状態
作品だけでなく、額縁や保管箱、付属している場合は鑑定書やサイン入りの共箱も、査定の対象となります。額縁に傷や汚れがないか、箱が潰れていないかなどもチェックしておきましょう。
まとめ:保存状態は「作品への愛」の証
美術品を良い状態で保つには、適切な環境での保管が不可欠です。
風通しの良い、直射日光が当たらない場所
極端な温度・湿度変化がない場所
定期的な換気
これらを意識するだけでも、作品の寿命を延ばすことができます。
美術品の査定において、保存状態は「作品がどれだけ大切に扱われてきたか」を示す指標でもあります。日頃から適切な手入れや保管をすることで、あなたの美術品は本来の価値を保ち続け、いざ売却する時に、より高い評価を得られるでしょう。