吹き抜けをふさぐのはDIYとプロどちらが得か?コスト・安全性・仕上がりを徹底比較
吹き抜けをふさぎたいと考えたとき、まず迷うのが「自分でできるのか、それとも業者に頼むべきか」という点ではないでしょうか。
実際、DIYでも可能なケースはありますが、構造や安全面のリスクを考えると注意が必要です。ここでは、DIYとプロ施工のメリット・デメリット、費用の違い、判断基準を詳しく解説します。
🛠️ DIYで吹き抜けをふさぐ場合の特徴
■ メリット
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費用を大幅に抑えられる
業者依頼よりも人件費がかからず、材料費のみで済みます。
→ 例:木材+断熱材+塗料などで5〜15万円程度。 -
自分のペースで進められる
休日や時間のあるときに少しずつ作業できるため、スケジュールの自由度が高い。 -
空間デザインを自由にできる
好みの素材や照明配置などを自分で選べるため、オリジナルの空間が作れる。
■ デメリット
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構造の安全性が確保しづらい
吹き抜け部分は家の構造体に関わる部分。誤った施工は床のたわみや崩落の原因になります。 -
法的手続きに対応できない場合がある
建築確認申請や防火基準など、DIYでは対応が難しいケースも。 -
断熱・防音・耐久性が低下する可能性
気密性・断熱性を確保するには専門知識が必要です。結果的に冷暖房効率が悪化することも。 -
事故やケガのリスク
高所作業や電動工具の使用が伴うため、安全対策は必須です。
👷 プロ(リフォーム業者)に依頼する場合の特徴
■ メリット
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構造計算・法令遵守で安全に施工できる
プロは建築基準法に基づき、耐荷重・採光・換気を考慮したプランを提案してくれます。 -
仕上がりが美しく、長持ちする
断熱材や床材の施工精度が高く、気密性・遮音性・耐久性に優れます。 -
補償・アフターメンテナンスがある
施工後に不具合があっても、保証期間内なら無償修理が受けられることが多い。 -
リフォームローンや補助金が利用できる場合も
エコ住宅化・断熱改修として認定されれば、自治体の助成金が出るケースもあります。
■ デメリット
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費用が高くなる
一般的な吹き抜けふさぎリフォームは30〜150万円程度。施工範囲が広いほど費用は増加します。 -
工期が長く、生活に一時的な制限が出る
養生・足場・仕上げ工程を含め、1〜2週間かかることもあります。 -
デザイン変更の自由度がやや低い
安全基準や構造制約により、希望どおりのデザインにならない場合もあります。
💰 コスト比較(目安)
| 項目 | DIY施工 | プロ施工 |
|---|---|---|
| 費用相場 | 約5〜15万円 | 約30〜150万円 |
| 工期 | 数日〜数週間(自力) | 約3〜10日程度 |
| 安全性 | ★☆☆☆☆(要注意) | ★★★★★(構造計算あり) |
| 断熱・防音性能 | ★★☆☆☆ | ★★★★★ |
| デザイン自由度 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| アフター保証 | なし | あり(1〜10年) |
⚖️ DIYとプロ、どちらが得か?
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コスト重視・一部改修のみなら → DIYでも可能
例:吹き抜け手すり部分に簡易パネルを設置、天井を軽く仕切るなど。 -
構造を変える・床を新設する場合 → プロ施工が絶対におすすめ
安全・耐久性・将来の資産価値を守るためにも、専門家の監修が不可欠です。
👉 特に「床を追加する」「天井を新しく作る」などの大規模改修は、建築士や施工管理技士の確認が必要になります。
🧭 失敗しない選び方のコツ
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DIYをする場合は、小規模・非構造部分のみに限定する。
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プロに依頼する場合は、複数社の見積もりを比較し、「構造計算あり・保証付き」の業者を選ぶ。
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将来のメンテナンス費用も含め、トータルコストで判断する。
🏁 まとめ
吹き抜けをふさぐ工事は、「費用だけ」で選ぶと後悔することが多いリフォームのひとつです。
DIYは魅力的ですが、構造や安全面を軽視すると取り返しのつかないトラブルにつながることも。
**安全・快適・長持ちを優先するなら、プロの手を借りるのが結果的に“得”**な選択といえるでしょう。