吹き抜けをふさぐ方法の種類一覧


吹き抜けをふさぐリフォームには、工事の規模や目的に応じて複数の方法があります。ここでは、代表的なふさぎ方を「構造」「コスト」「断熱効果」などの観点から整理して紹介します。


1. 床を増設して部屋をつくる(完全にふさぐ方法)

最も一般的なのが、吹き抜け部分に新たな床を造作して2階(または中間階)として使う方法です。

特徴

  • 断熱・防音効果が高く、冷暖房効率が大幅にアップ。

  • 新しい部屋や収納を増やせる。

注意点

  • 構造計算が必要なケースが多く、耐震性を損なわない設計が重要。

  • 建築確認申請が必要になる場合もある。


2. 吹き抜けの一部をロフト化する

完全にふさがず、上部の一部に床を設けてロフトや小部屋をつくる方法。

特徴

  • 空間の広がりを保ちながら収納や寝室スペースを確保できる。

  • 通常の床増設よりコストが抑えられる

注意点

  • 天井高や面積によっては「階」とみなされ、建築基準法上の制限がかかる場合がある。


3. 吹き抜けを天井で仕切る(簡易的な方法)

床を作らず、天井を張って上下階を仕切るだけのリフォーム。

特徴

  • 施工期間が短く、費用も比較的安い

  • エアコン効率を上げたい、音の伝わりを減らしたいときに有効。

注意点

  • 上階の空間は使えないため、収納や居住スペースは増えない


4. 吹き抜けの開口部をガラスや格子で覆う

開放感を残したまま安全性や断熱性を高める方法

特徴

  • 吹き抜けのデザイン性を損なわず、落下防止や遮音にも効果的。

  • 透明ガラスやアクリル板、木製ルーバーなど素材を選べる。

注意点

  • 材質によっては熱がこもるため、換気計画が必要


5. 可動式パネルやシェードで仕切る

DIYでも可能な、可動式の間仕切りや天井シェードを使う方法。

特徴

  • 取り外しができるため、季節によって開放したり閉じたりできる。

  • 費用を抑えたい・賃貸で大掛かりな工事ができない人におすすめ。

注意点

  • 完全にふさぐことはできないため、防音・断熱効果は限定的


まとめ

吹き抜けをふさぐ方法は、「完全にふさぐ」「部分的に仕切る」「デザインを活かして調整する」など目的によってさまざまです。
断熱・防音・収納・デザインのどれを優先するかを明確にして、構造と法規を確認しながら最適な方法を選びましょう。